EC(欧州委員会)が、「子供のより良いインターネット使用のための欧州新戦略(BIK+)」を公表したようですね。2012年に最初のBIK+が策定されましたが、2021年3月に子供の権利に関する初の包括的なEU戦略を採択したことを受け改訂版を作成したようです。
ECはその後、2022年10月に教育者向けのガイドラインも出しています。
以下で少し中身に触れたいと思います。
(要点)
- インターネット上で、子供を保護し、スキルを伸ばし、安全に生活を楽しめるような施策実践を支援することが目的
(ニュース本文和訳)
BIK+戦略は「子供の権利」戦略のデジタルに特化したものであり、最近提唱された「子供と若者はオンラインから保護され、且つ力を与えられるべき」というデジタル原則を反映したものです。
本戦略は、子どもの権利に関する欧州議会の決議、メディア・リテラシーに関する理事会の結論、欧州児童保障の確立に関する理事会勧告を考慮に入れています。
また本戦略は子どもたちとの広範な協議プロセスに基づいており、保護者、教師、加盟国、ICTやメディア、市民社会、学術機関、国際機関との的を絞った協議に基づいたものです。
本戦略はオンライン上において、子どもを保護し、スキルを伸ばし、またネット上での生活を安全に楽しめるようにするための既存施策を補完し、実践を支援することを目的としています。
(内容一部和訳)
2012年以降、子供を取り巻くデジタル環境は劇的に変化しました。最近は保護者の監督なしで子供がデジタルを使用することも多く、様々なリスクにさらされています。そのため、デジタルリテラシーの向上をサポートしていく必要があります。
これを受け、以下を戦略の柱とします:
- 安全なデジタル体験を享受できるようにする
- To加盟国)年齢確認制度の導入、オンライン環境におけるいじめへの対応
- To産業界)年齢に適したデザインの供給、有害コンテンツの削除等
- デジタルエンパワーメント
- 子供の意見尊重