海外デジタル政策ログ

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【英国】DCMS&BEIS&OfficeforAI、ポリシーペーパー「AIを規制するためのプロイノベーションアプローチの確立」発表

英国のDCMSとBEIS(ビジネス・エネルギー・産業戦略省)とOfficeforAIが、ポリシーペーパー「AIを規制するためのプロイノベーションアプローチの確立」を発表したようですね。

 

AI、AI規制、AI戦略

表紙

(エグゼクティブサマリー一部和訳)

AIを規制するための明確かつイノベーションに適した柔軟なアプローチを確立することは、我々の基本的価値を守り、人々の安全と安心を維持しながら、成長とイノベーションを解き放つという野望を達成するための核となるものです。私たちのアプローチは、企業の信頼を高め、投資を促進し、国民の信頼を高め、最終的には経済全体の生産性を向上させることになるでしょう。

英国は、効果的な法の支配とイノベーションの支援で知られる世界有数の規制体制を有しています。私たちは、規制体制がAIによってもたらされる新しく明確な課題と機会に対応できることを確認する必要があります。これは、国際的な競争力を維持するための鍵です。

そこで、私たちは、AIを規制するためのイノベーション促進の枠組みを確立することを提案します。この枠組みは、以下のようなAIの特定の特性に合わせた一連の分野横断的な原則に支えられています。

  • コンテキストに特化していること
  • イノベーションを促進し、リスクに基づくこと
  • 首尾一貫していること
  • 比例的で適応性があること

上記のアプローチは、「Better Regulation Framework」に示された規制の原則に沿ったものです。また政府のビジョンにも合致しています。これは、デジタル技術の規制に対して、どのようにイノベーションを促進するアプローチをとるかを説明するもので、EUを離脱した今、より軽快な規制の枠組みを確立したいという英国の願いを実現するものです。

私たちは、デジタル・エコシステムの国境を越えた性質と国際的なAI市場の重要性を認識しており、AI規制に対するグローバルなアプローチを形成するために、世界舞台の主要なパートナーと緊密に連携していく予定です。

私たちはAIを規制するための我々の提案するアプローチに対するステークホルダーの意見を歓迎します。

 

 

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